【転職体験談】第1志望の会社を入社3ヶ月で辞めた話。新たな生き方を見つけて自分らしい毎日を送る方法。

常に仕事のことを考えていてしんどい。朝がくるのが嫌でたまらない。

生活の乱れ。ほとんど寝られていない、夕食がせんべいだけという日もある…。

休日出勤ばかりで休みがない。自分の時間がほしい。

当時の私はこんな状態が毎日続いていました。

4年制大学を卒業したばかりの、希望に満ち溢れるごく普通のフレッシュマン女子のはずだったのですが、あのときは毎日から笑顔が一切消えていました。
今思い出すだけでも、あのときの自分にはゾッとします。

あなたも似たような状況で、お悩みではありませんか?

もしそうなら、この記事があなたのお悩みの一助になれると思います。

なぜなら、私自身仕事の事では随分悩んだからです。

他人からしたら「そんなにしんどいなら転職すれば?」と簡単に言えてしまうことでも、本人からしてみれば人生を左右する決断ですから当然です。あれこれ考えてしまって正解が分かりません。

実際、私は仕事中に倒れるまで働き続けました。

そんな冷静な判断すらできなかった私でも、転職をして元の自分を取り戻し、新しい生き方を見つけることができました。

そこで、今回は私の経験談を元に、

  • 入社前~入社直後(まだ希望に満ち溢れていた)
  • 配属後~苦しかった日々
  • 倒れた日~悩んだ日々
  • 充電期間
  • 新しい環境

など、実際に転職するまでのリアルな経緯や、その時私が大事だと感じたポイントについてお話します。

この記事を最後まで読むと
  • 似たような境遇の体験談を読んで、共感・安心を得られる
  • 転職を決断するまでの具体的な流れを疑似体験できる
  • 人生を変える勇気が湧いてくる

そんな状態になります。

悩んでいるあなたへぴったりのヒントが得られて、気持ちが少しでも明るくなりますように。

目次

第1志望の会社なのに入社3ヶ月で辞めてしまった理由

まずは私が転職するまでの経緯を詳しく話していきますね。

入社前から知っていた社内

私は就職活動をスタートさせた時期(大学3年生の半ば頃)から、「この会社に行きたい!」という思いを強くもっていました。

なので他の会社の説明会や面接も受けましたが、本心は第1志望のこの会社以外にはいかないと決めていました。

それからとんでもない苦労をすることを知っている今では過去の自分に「もっと視野を広げろ~」と教えてやりたいです…。

その会社では正式な形でのインターンの募集は無かったにも関わらず、直接会社に問い合わせアポを取り、希望部署の人と話をさせてもった結果、学生の間にその会社のイベント等のお手伝いを1年間させてもらうことになりました。

今更ながら自己分析すると、私は1度決めると猪突猛進タイプで、良い意味では熱心なのですが「ここが私の行くべき場所だ」と強く思い込んでしまっていたのだと思います。

お手伝いに行っていた私の場合、よくある転職理由のひとつ「入ってみると思っていたのと違うかった」というものではありません。

入社前から先輩社員の方々を見ていて社内の様子は分かっていたつもりだった

想像を超えた過酷労働

月に数回ですがお手伝いとして1日フルタイムで業務に携わっていたので、ある程度その仕事の大変さは想像できていました。社員がとても忙しそうにしていることも知っていました。

でも私のその想像力は所詮大学生から見たもの。現実はその予想を全く上回るものだったのです。

1年間関わっていたので社員と気軽に話ができるようになったり、クライアントの方に気に入ってもらったりということもあり、このときの私は「忙しいけど充実した仕事の毎日になるだろうな。バリバリ頑張りたい。」「入社時から顔見知りの社員がいる。何かあっても安心。」という考えでいました。

今思えばこのときの【自信や頑張りたいという気持ち、自分はこの仕事でやっていくのだ】という思いが人一倍強かったからこそ、辞める決断を難しくしていたのかもしれません。

辞める=自分で自分を否定するように感じてしまっていました…。

倒れた日<過労診断>

私は文字通り、仕事中に倒れてしまったことがきっかけで休職・退職に至りました。

大きなイベントの日でした。連日続く準備でその前日もほとんど寝ずに朝から働いていて、昼ごろに倒れました。このとき私は地元を離れ一人暮らしをしていたのですが、すぐに両親が来てくれて実家近くの病院で診察を受けることに。

正直このときの記憶はあまりありません。歩けなかったので父親に抱えられて病院に入って行った景色はなんとなく覚えているのですが、病院に入ってからのことは全く覚えておらず…。

後から聞いた話だと、ベッドの上で混乱状態だったため鎮静剤と栄養の点滴を打ってもらって数時間眠っていたそう。

そんな状態の私の傍にずっとついていてくれていた両親の気持ちを考えると、本当に心苦しくなります。

心も体も病んでいた。退職までのリアルなわたしの過ごし方

倒れた日から自分のアパートには帰らず、しばらく実家にいました。そこでの過ごし方は主にこんな感じです。

・とにかくボーっと何もしない
・家族のおかげできちんとした食事、睡眠をとる
・ほったらかしにしてきた仕事の処理、連絡
・家族、友人に外に連れ出される

本当に人間の「充電期間」てあるのだなあ…と変に納得していたのを覚えています。

しかしこの間にも会社から実家に何度も電話がありました。内容は【しばらく休んでも良いので戻ってきてほしい。今の部署がしんどいのであれば別の部署への異動も可能だ】というものです。

電話は母が対応してくれていましたが、携帯には同僚や上司からたくさん直接の連絡が入っています。

体も心も病んでいる状態で、仕事と自分を切り離したいときにくる、このたくさんの連絡が精神的に最もきつかったです。

友人からの決定的なひとこと

「辞めなかったら友達やめるよ」

会社を辞められない理由をだらだらと並べている私に向かって、実際に2人の友人に言われた言葉です。

「人が変わったみたいだよ」
「おかしくなってしまった姿をもう見たくない」
「そんなどうでもいい理由言ってないで…、今すぐ辞めなかったら本当に友達やめるよ

これが退職の大きな決め手となりました。

大学時代の大切な友人にそこまで言われてようやく私はハッとしました。
ここまで言ってくれた友人には本当に感謝しています。

あなたの大好きな場所はどこですか?わたしがリフレッシュのため外出した場所

・大好きな場所の近くにある海が見える公園
・飛行機が間近に見える川

就職する前から私には大好きな場所がありました。休みの日よく行く場所。元気が出る場所。
そこを経由してから、海が見える静かな公園に行きました。

<忙しすぎて来れてなかったな…、社会人になっても休日はあるはずなのに1度もそんな余裕なかったな…。>
<海きれいだな。なんでこんなに悩んでるんだろうな。>

きれいな景色を見ると本当に心が穏やかになりました。意味もなく気持ちを明るくしてくれる。
海でも山でも川でも良いです。自然を感じられる場所はリフレッシュに1番おすすめです。

飛行機が近くに見える場所には、「離着陸の轟音に混じって思いっきり叫べ!」と友人が連れて行ってくれました。
これもかなり効果的でしたね。

普段そんなキャラではないのですが、このときは素直に大声を出すことで胸がスカッとしました。

退職を決断~現在

このように、体も心も壊して倒れた事実があっても「仕事は辞められない」という呪いにかかっていたのですが、本当にありがたいことに、周りの支えがあって退職を決断することができたのです。

そしてその2ヶ月後に新しい仕事を始めました。

私の場合は【好きなこと・やってみたかったこと・住みたい場所】を優先させました。

具体的には、非正規社員として主となる仕事をしつつ、空いた時間に副業をするという形です。

転職する前とは比べものにならないほど毎日が充実していました。新しい環境にわくわくして、働く楽しみもプライベートの息抜きも自分らしく過ごせるようになったのです。

その後も心身ともに健康的な生活を続けることができ、約4年働いたあと現在は結婚・退職して育児に専念しています。

子どもが幼稚園に通い始めて少し時間ができる頃にはまた新しい仕事を見つけたいと思っています。
働くことが「楽しみだ」と思えるのは幸せなことだと強く実感しています。

今悩んでいるあなたに伝えたいこと

自分が一番辛かったとき、当事者である間は本当に周りが一切見えなくなります。

会社の中で起きていることが全てで、世界の中心が会社。だから何が正しいのかきちんとした判断ができない。

自分の価値観が失われていて、ある意味会社に洗脳されているような状態になっていました。

私より先に退職した同期がいたのですが、「あそこの社員はみんな●●色の血が流れている」と皮肉ってきたことがありましたね。「辞めるヤツこそがまともな人間」だと。

※●●色…会社のイメージカラー

そんなことを言われてでも、まだ「中の人間」だった私は笑って分かっていないふりをしていました。

24時間仕事のことばかり

外からみて「それおかしいよ」と言われたことはいくつかあります。

その中でも辞めた後、自分でも「これが一番おかしかったよな」と思うことは、頭の休む暇がないということです。

その会社はLINEアプリを多く活用していました。

・さまざまなLINEグループがある(たくさん所属しなければならない)
・役職があって会社携帯を持つ人はわずかで、その他の人は自身のスマホを使用している
・早朝から今日の予定や目標をそれぞれ発信する、夜中にはその日の報告や反省が飛び交う
・すばやい返信が必要

どこにいても誰といても常にスマホを気にしなければならないし、気軽に返信できる内容でもないので、1つ返すとなるとしばらくスマホに集中して文を考えなくてはなりません。それが何個も続くことがあります。

退職した後にまだ従業員として働いていた元同僚と食事に行ったのですが、話をしている最中に「ちょっと待って」と会社のLINEに必死…。スマホを置いてからもずっと連絡を気にしていました。これじゃあ本当に友達したくなくなるよなと思いました。

同時に、自分が周りからこんな風に見られてしまう前に抜け出せて良かったと心の底から思いました。

自分を客観的にみること

上で話してきた通り、私は自分の周りにいた人に気づかせてもらったという経験があります。

視野が狭くなって、悩みの闇から抜け出せないでいるときは人に助けを求める

実際の友達でなくてもかまいません。こんな風にブログやSNS等のネットでもヒントや参考になることはたくさんあります。

とにかく、

・他にも道はあるということ
・【変わること=怖いこと】ではないこと
・同じような悩みをもつ人が必ずいるということ

を知ってください。

経験者と同じように進むことが正解ということではありません。人の体験談を読んで共感できるという安心感1つでもメリットになりますし、自分を一歩下がって客観的にみるきっかけになります。

転職に悩む人はなんとなく、

・大学を卒業したのだからきちんと就職していなくてはならない
・就職したら最低3年は辞めてはならない
・転職するのは忍耐力がなかったからだ

という認識をもってしまっていませんか?

「こんな人もいる・あんな人もいる」と知ることで自分の進みたい道が見えてくるという経験を私は何度もしました。

それはたとえ少数派であってもなにも間違いではないのです。

この記事は、あなたがよりよい方向に進むための参考の1つとして聞いてほしいという思いで書いています。

もし転職しなかったら…

私は自分がもしあのまま退職せず、しばらくして同じ会社に復帰していたら…と考えることがあります。

まず前述したとおり、大事な友達たちと疎遠になっていただろうなと思います。

そして健康状態を損ねて家族に心配かけてばかりいただろうと思います。

まずちゃんとしたご飯を食べない、寝不足が続く…。倒れた日だけに限らず、退社までの3ヶ月の間に体調を崩して近くの内科で点滴を受けたりもしていました。その時点で自分の生活がどれだけ乱れているのか気づくべきでした。

自分が親になった今、愛する子どもがこんな生活を送っていたらどんな思いだろうか、、安易に想像がつきます。

大事な家族を悲しませたくない、ちゃんと笑顔で生活していてこそ親孝行だと、このときから考えるようになりました。

そしてもう一つ。気持ちに余裕がないし、そもそも自分の時間がないために、趣味を無くしてしまっていたでしょう。

特に私の場合、仕事内容が趣味に関係するものだったため、その趣味自体を嫌いになってしまいそうでした。小さい頃から自分の生き甲斐ともいえるほど大好きな趣味だったため、それに気づいたときはとてもショックを受けたことを覚えています。

「嫌いになってしまう前に辞めなければならない」と強く思えたことも、退職を決断する大きなきっかけになりました。

  • 友達をなくす
  • 家族に心配させる
  • 趣味を失う

こんな大切なものを犠牲にしてまで続けなければならない仕事ですか?

自分らしい毎日を送る

私は新しい仕事を探すときにはもう、正直なにも怖くありませんでした。

とにかく自分が「楽しい」と思える生き方ができるような仕事をしようと、ただそれだけを考えていたからです。

私にはやってみたいと思うことがいくつかあったため、非正規で複数の仕事をすることにしました。結果的にその働き方がとても自分に合っていて、職種ごとに気分を切り換えながら毎日楽しく働きました。

副業していても休みはあるし、趣味に充てる自分の時間もしっかりありましたよ。時間の使い方も上手くなっていきましたね。

変わる勇気

最初だけ、思い切って勇気を振り絞ると案外簡単に環境を変えることができた。

仕事を続けられなかった自分の悔しさ、恥ずかしさ、自信喪失…。初めて「挫折」というものを味わいましたが、仕事を辞めて前に進みだしてみると、不思議なくらい自信もわいてきました。

勇気を出せた自分や変われた自分、これ以上しんどくなることはないと怖いもの知らずで色々挑戦していく自分になれたことが嬉しかったのでしょう。

今では逆にこの挫折を経験できて良かったなと感じています。

人と違っていい。あなたにとって大事なことはなんですか?

退職を決断する前のことです。家で悩んでいる私に家族がたくさん話をしてくれました。

その中でも私にハッと気づかせてくれたのが、

「大学の友達の○○ちゃん、就職してないんじゃなかった?みんなそれぞれ自分の思うように生きてるんだからそんな深く考えなくていいんだよ」

確かにその子は就職活動をせず、興味のある仕事が見つかるまでアルバイトを続けるのだと笑って話していました。

他にも、応援しているスポーツ団体があって、そのチームが拠点としている地に住みたいという理由だけで就職先を決める友達がいたりしました。みんなそれぞれ自分の思いがあって、自分らしい生き方をしています。

私は「就職してすぐ転職なんて他人からどう思われるだろう…」という思いがもやもやの大半を占めていたのが事実です。

でもそんなことで悩んでいた時間は本当に無駄でした。

みんな違っていて、それぞれ自分を信じて歩んでいるんだと思えたら少し気楽になりませんか?

転職経験者をのぞいてみよう

一度ツイッターで「#転職してよかった」と検索してみてください。

もちろん転職する際や、した後で苦労もあると思います。

でもとりあえず先にメリットをたくさん見ておきましょう。そして気持ちを明るい方向へもっていきましょう。

同じように苦労をして、悩んで、勇気を出して、今はこれで良かったと思える日々を過ごしている経験者がたくさんいますよ。

いざ行動にうつすとき

転職をするとき、大まかにはこんな手順になるでしょう。

①上司に今の考えを伝える。
②今もっている仕事を整理する。退職願を出す。
③休む。気持ちをリフレッシュさせる。
④自分の好きなことを考える。

※もっと具体的な手順等は転職サイト等を参考にしてくださいね。

注意すべきは①。会社側から色んな提案をされる場合がありますが、必ず自分の気持ちを第一に考えましょう

そして無事手続きが終わったらしっかり休んでください。中には転職活動をしながら退職→再就職と間があまりない場合もありますが、しっかり食べてしっかり寝る。そして笑う。

これが回復への一番の近道です。

毎日イヤイヤ働いていたって何も良いことはありません。
そりゃもちろん、楽しいことばかりで社会人をやっていくことは難しいのが現実です。

その「我慢ボーダーライン」を決められないからこそ、行動に移すタイミングに迷ってしまうんですよね。

そんな私がいよいよ転職を決断できた主な理由は以下の2つです。

・家族や友人に心配かけたくない
・自分の大事な人生の時間を無駄にすべきでない

難しいことは考えない。他人の定規に当てはめない。ただ素直に、自分の人生における優先順位を考えた結果です。
それからいろんなことに変化が起きました。仕事も、住む場所も、一緒にいる人も、考え方や生き方も全てです。

幸せだと言える今があるのは、あのとき勇気をもって転職したからです。

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